千葉ロッテマリーンズの歴代指名打者一覧まとめ！最強選手や最高年俸ランキングも合わせてチェック！

2024/08/03

打線の中心を担う選手が多く務めてきた千葉ロッテマリーンズの指名打者。

今回はそんな千葉ロッテマリーンズの指名打者を務めた歴代選手の成績や最高年俸等についてまとめ、千葉ロッテマリーンズ歴代最強の指名打者についてご紹介します。

バット１本でファンを魅了した強打者たちの成績を振り返っていきましょう!!

1 千葉ロッテマリーンズの歴代指名打者一覧まとめ！
2 千葉ロッテマリーンズの歴代指名打者年俸ランキング！歴代最高年俸はブランドン・レアード選手の３億2000万円！
3 私が思う歴代最強の千葉ロッテマリーンズの指名打者はレロン・リー選手！
4 千葉ロッテマリーンズの歴代指名打者に関する豆知識
5 まとめ

千葉ロッテマリーンズの歴代指名打者一覧まとめ！

まずは指名打者制が採用された1975年以降、そのシーズンの主に指名打者を務めた選手を一覧にしてみました。

年	選手名	背番号	試合数	打率	本塁打	打点	タイトル
1975	ﾏｸﾅﾙﾃｨ	7	64	0.190	13	27
1976	長谷川一夫	49	108	0.258	5	33
1977	白仁天	9	126	0.281	16	56
1978	リー	5	126	0.317	30	88
1979	リー	5	126	0.333	28	95
1980	張本勲	10	102	0.261	12	39
1981	リー	5	125	0.302	19	71
1982	リー	5	84	0.326	15	60
1983	リー	5	126	0.317	25	82
1984	リー	5	129	0.309	31	88	ベストナイン
1985	リー	5	115	0.328	28	94	ベストナイン
1986	リー	5	129	0.331	31	94
1987	リー	5	104	0.272	9	41
1988	ﾏﾄﾞﾛｯｸ	5	123	0.263	19	61
1989	ディアズ	4	130	0.301	39	105
1990	ディアズ	4	128	0.311	33	101
1991	ディアズ	4	42	0.237	10	23
1992	ディアズ	4	50	0.184	11	35
1993	ホール	23	129	0.296	30	92
1994	ホール	23	119	0.277	22	80
1995	五十嵐章人	9	101	0.209	4	18
1996	ﾁｪﾝﾊﾞﾚﾝ	11	68	0.253	11	38
1997	ｷｬﾘｵﾝ	45、7、45	129	0.279	14	77
1998	ｷｬﾘｵﾝ	45	60	0.300	8	37
1999	ﾎﾞｰﾘｯｸ	7	106	0.250	26	61
2000	ﾎﾞｰﾘｯｸ	7	125	0.296	29	102
2001	ﾎﾞｰﾘｯｸ	7	132	0.279	31	101	ベストナイン
2002	ﾎﾞｰﾘｯｸ	7	61	0.204	6	24
2003	ﾌｪﾙﾅﾝﾃﾞｽ	42	126	0.303	32	100
2004	李承燁	36	100	0.240	14	50
2005	李承燁	36	117	0.260	30	82
2006	ベニー	50	118	0.281	17	65
2007	ズレータ	42	77	0.267	15	51
2008	ベニー	50	97	0.283	5	42
2009	ベニー	42	95	0.265	7	31
2010	福浦和也	9	116	0.295	13	61
2011	福浦和也	9	116	0.223	3	43
2012	サブロー	3	137	0.239	7	52
2013	ブラゼル	32	62	0.265	11	33
2014	ﾃﾞｽﾊﾟｲﾈ	49	45	0.311	12	33
2015	ﾃﾞｽﾊﾟｲﾈ	54	103	0.258	18	62
2016	ﾃﾞｽﾊﾟｲﾈ	54	134	0.280	24	92
2017	ペーニャ	54	70	0.242	15	38
2018	角中勝也	3	112	0.265	7	57
2019	井上晴哉	44	129	0.252	24	65
2020	角中勝也	3	84	0.244	2	15
2021	角中勝也	3	107	0.244	0	29
2022	レアード	54	112	0.189	15	48
2023	ポランコ	22	125	0.242	26	75	本塁打王、ベストナイン

1970年代

指名打者制が採用された75年はシーズン途中に加入したビル・マクナルティ選手が主に起用されましたが、三振が多く１年限りで退団、翌年はライトでレギュラー経験のあった長谷川一夫選手が務め108試合に出場しました。

77年に５番で起用された白仁天選手は16本塁打を放ち、78年はレフトからレロン・リー選手が回り、78年から２年連続で打率３割以上を記録、78年は30本塁打、79年は95打点をマークし、長打力と勝負強さを発揮しました。

1980年代

レロン・リー選手がレフトを守った80年は日本ハムと巨人で活躍した張本勲選手が加入し、同年５月にプロ野球史上初となる3000安打を達成しました。

81年になるとレロン・リー選手が再び指名打者で起用され、シーズンオフに退団する87年まで７年間務め、最終年を除いて打率３割以上を記録する等安定した成績を残し、84年から２年連続でベストナインを受賞しました。

88年はレロン・リー選手の代わりに獲得したビル・マドロック選手が起用されましたが１年限りで退団、89年はメジャーリーグでシーズン二桁本塁打を放った実績を持つマイク・ディアズ選手が入団し、全試合に出場して打率.301、39本塁打、105打点の好成績を収めました。

1990年代

ディアズ選手は90年も打率.311、33本塁打、101打点の好成績を残し、４番の務めを果たして92年までプレーしました。93年に入団したメル・ホール選手は来日１年目にチーム三冠王の成績をマークし、２年間指名打者として出場しました。

ホール選手は94年限りで中日に移籍し、95年はユーティリティプレーヤーの五十嵐章人選手、96年はシーズン途中に加入したウェス・チェンバレン選手が起用されました。

97年からの２年間はメジャーリーグで10年間プレーしていたマーク・キャリオン選手が務めてクリーンアップの一角を担い、99年は来日１年目のフランク・ボーリック選手が５番に入り、左右両打席から26本塁打を記録しました。

2000年代

引き続きボーリック選手が務め、00年から２年連続で100打点以上を記録して、01年には指名打者部門のベストナインに選出されました。02年は故障と不調で68試合の出場にとどまり同年限りで退団、翌年はホセ・フェルナンデス選手がキャンプ中に退団したロバート・ローズ選手の代わりとして入団し、打率.303、32本塁打、100打点を記録しましたが翌年から監督を務めることになったボビー・バレンタイン監督の構想から外れ、西武へ移籍することになりました。

04年からの２年は韓国の主砲・李承燁選手が起用され、２年目の05年に30本塁打を放って日本野球へ対応したところで巨人に移籍、06年以降はセンターでのレギュラー経験があったベニー・アグバヤニ選手、07年はダイエーで活躍していたフリオ・ズレータ選手が指名打者を務めました。

2010年代

10年になると00年代にファーストのレギュラーとして出場を続けていた福浦和也選手が指名打者に回り、２年間務めた後は11年途中に巨人へ電撃トレードとなり、同年オフにFAで復帰した外野手のサブロー選手が指名打者を務め、137試合に出場しました。

13年はシーズン途中に西武や阪神で活躍し、両チームでプレーした５年間で通算118本塁打を記録していたクレイグ・ブラゼル選手を補強して、ブラゼル選手は７月からの62試合で11本塁打を放ちました。

14年７月にキューバ代表の主砲だったアルフレド・デスパイネ選手が入団、45試合の出場で12本塁打を記録すると翌年はキューバ国内リーグでのプレーを終えた４月中旬からプレーし、夏場にキューバ代表として大会に出場するため離脱しながらも18本塁打を記録する活躍を見せました。

16年も４番としてチームを牽引しましたが、ロッテは契約を延長せずにソフトバンクへ移籍することになり、17年はシーズン途中にソフトバンク、オリックス、楽天でプレーした経験があったウィリー・モー・ペーニャ選手を獲得し、ペーニャ選手はチームトップとなる15本塁打を放ち、３位となる38打点を挙げましたが、半年で退団しました。

18年はヒットメーカーの角中勝也選手、19年は和製大砲として期待されていた井上晴哉選手が起用され、20年と21年は再び角中選手が指名打者を務めました。

21年にファーストでベストナインを受賞していたブランドン・レアード選手は22年に指名打者に回りましたが、打率.189と苦しみ、23年は前年巨人でプレーして、外野守備の不安定さから１年限りで退団となったグレゴリー・ポランコ選手が加入、打撃に専念できる指名打者で出場を続けて本塁打王を獲得し、ベストナインにも選出されました。

千葉ロッテマリーンズの歴代指名打者年俸ランキング！歴代最高年俸はブランドン・レアード選手の３億2000万円！

ここでは千葉ロッテマリーンズの歴代指名打者を年俸で順位付けしてみました。なお、年俸と成績は指名打者のレギュラーとして出場したシーズンの数字を記載しています。

順位	年度	選手名	年俸	打率	試合
1	2022	B.レアード	３億2000万円	0.189	122
2	2007	J.ズレータ	２億6200万円	0.267	77
3	2015	A.デスパイネ	２億5000万円	0.258	103
4	1993	M.ホール	２億2000万円	0.296	129
5	2004	李承燁	２億0000万円	0.240	100

強打者が務めてきた千葉ロッテマリーンズの指名打者ですが、１位は22年に３億2000万円でプレーしたブランドン・レアード選手でした。21年にファースト部門でベストナインを受賞し、22年は指名打者に移りましたが、打撃三部門の成績は前年より大きく落とし、ロッテでプレーした最後の年となりました。

２位はフリオ・ズレータ選手。03年シーズン途中にダイエーに入団して、打線の中軸を担った経験があり、07年にロッテに移籍、年俸２億6200万円でプレーした移籍１年目はチームトップとなる15本塁打を放ちました。

３位にランクインしたのは15年に２億5000万円で契約を結びプレーしたアルフレド・デスパイネ選手で、来日２年目だった15年は国際大会等での離脱がありながら18本塁打を記録し、４番として活躍しました。

４位はメル・ホール選手がランクインし、２億2000万円で来日したメジャーリーグ出場経験豊富なスラッガーは来日１年目の93年に129試合で30本塁打を放ち、打撃三部門でチームトップとなる成績を残して、４番起用に応えました。

５位は李承燁選手で、04年の２億円がランクインしました。韓国を代表する左の大砲は日本のプロ野球の配球に苦しみ、二軍落ちを経験する等苦しいシーズンとなり、100試合の出場で期待された本塁打は14本にとどまりました。

私が思う歴代最強の千葉ロッテマリーンズの指名打者はレロン・リー選手！

チームを勝利に導いてきた選手が多く務めた千葉ロッテマリーンズの歴代の指名打者の中で、歴代最強の指名打者はロッテオリオンズ時代に打線の中心で好成績を残し続けたレロン・リー選手で間違いありません。

ここで、レロン・リー選手のプロフィールを確認していきましょう。

職業：元プロ野球選手・スカウト
生年月日：1948年3月4日
身長：182cm
出身：アメリカ
最終学歴：グランドユニオン高校
血液型：不明

1948年（昭和23年）3月4日生まれ、アメリカ・カルフォルニア州出身。66年にメジャーリーグのセントルイス・カージナルスに入団、複数球団でプレーした後、日本のプロ野球でのプレーすることを決め、77年に当時のロッテオリオンズに入団しました。

来日１年目はレフトを守って本塁打と打点の二冠に輝き、78年からは87年まで、80年を除いて指名打者としての出場を続け、実弟のレオン・リー選手とクリーンアップを形成、82年以外の年で毎年120試合前後の出場試合数を記録しました。

指名打者として出場したシーズンでは打撃三部門のタイトルの獲得はありませんでしたが、ロッテでプレーした最後の年となった87年以外は全て打率３割以上を記録、83年からは４年連続で25本塁打以上を放つ等、確実性と長打力を兼ね備え、84年と85年に２年連続でベストナインを受賞しました。

千葉ロッテマリーンズ歴代最多となる９度のシーズンで指名打者を務め、生涯打率.320のプロ野球記録を持つレロン・リー選手が千葉ロッテマリーンズ歴代最高の指名打者です。

千葉ロッテマリーンズの歴代指名打者に関する豆知識

89年に来日し、４年間指名打者を務めたマイク・ディアズ選手。89年は全130試合に出場して39本塁打を放ち、翌90年も128試合で33本塁打を記録する等、主軸打者としてチームを牽引していましたが、91年と92年は大きく出場試合数と成績を落としており、これにはディアズ選手の守備での出来事が大きく関わっていました。

指名打者は守りにつきませんが、アメリカでのキャリアスタート時点のディアズ選手のポジションはキャッチャーで、その後内外野の複数ポジションをこなすユーティリティプレーヤーとしてメジャーリーグでの出場機会を得ていました。来日１年目は打撃力を優先するために指名打者に専念していましたが、「打てるキャッチャー」としての起用を模索していた金田正一監督により、90年後半には15試合でマスクを被りました。

言語や意思疎通の難しさから外国人キャッチャーは長いプロ野球の歴史でわずかしかプレーしていませんが、ディアズ選手はチームの投手陣からも評判がよく、91年もキャッチャーとして起用されていた中、同年６月に送球を試みた際に右肘を骨折して離脱、翌年復帰しましたが、打撃に与える影響も大きく、苦しいシーズンを２年間送ることになってしまいました。

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